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資本主義の終焉、その先の世界

「長い二一世紀」が資本主義を終わらせる

榊原英資 水野和夫(著)

新書判/288ページ
2015年12月22日発売/ISBN978-4-908170-06-5
発行・発売:詩想社
定価:本体920円+税

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内容紹介

ベストセラー『資本主義の終焉と歴史の危機』著者・水野和夫と、「ミスター円」こと榊原英資。

ともに近代資本主義がいま、最終局面に入っていると見る二人が、

資本主義の先にはどのような世界が待っているのかを解き明かす。


「より速く、より遠くに、より合理的に」といった近代の行動原理では

立ちいかなくなった私たちの社会。

グローバリゼーションの進展でフロンティアは消失し、

先進各国は低成長時代に入った。

もはや資本を投資しても利益を生まない超低金利が長期にわたって続く「利子率革命」が

先進国の大半で進行し、各国の中間層は破壊され、

国民国家は「資本国家」へと変貌するに至っている。

はたして終局を迎えた資本主義の先には、

どのような世界が待っているのか。

ポストモダンの新潮流を読み解く。

目次

第1部 資本主義がいま、終わろうとしている 水野和夫

  第1章 近代の秋……近代という幻影

  第2章 すべては1971年から始まった

  第3章 21世紀の新中世主義…「資本主義」後の世界はどうなるか

第2部 パラダイム・シフトを迎えた世界経済、日本経済を読む 榊原英資

  第1章 先進国が突入した低成長、格差拡大の時代

  第2章 フロンティアの消失で曲り角を迎えた近代資本主義

  第3章 「成熟」先進国・日本がもつ大きな可能性

第3部 資本主義はどこに向かうのか 榊原英資×水野和夫

  第1章 日本、アメリカ、中国、欧州…世界経済は今後どうなる

  第2章 時代遅れとなった「成長戦略」

著者紹介

榊原英資(さかきばら えいすけ)

1941年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、大蔵省に入省。ミシガン大学で経済学博士号取得。IMFエコノミスト、ハーバード大学客員准教授、大蔵省国際金融局長、同財務官を歴任する。1999年退官後、慶應義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、現在、青山学院大学教授、財団法人インド経済研究所理事長。主な著書に『国家の成熟』(新潮社)、『中流崩壊 日本のサラリーマンが下層化していく』(詩想社)など。


水野和夫(みずの かずお)

1953年、愛知県生まれ。日本大学国際関係学部教授。埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。博士(経済学)。三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミストを経て、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)、内閣官房内閣審議官(国家戦略室)を歴任。主な著書に『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社)、『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』(日本経済新聞出版社)、『世界経済の大潮流』(太田出版)など。

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